化粧品業界とは?気になる仕事内容とコロナの後の動向について徹底解説!

化粧品業界とはどのような業界かご存知でしょうか?一括りに化粧品業界といわれてもイメージがつきにくいです。そこで本記事では、化粧品業界の特徴、仕組み、仕事内容、企業例の観点から化粧品業界とはどのような業界かについて解説します。本記事を読むことで、化粧品業界とは何かについて説明することができるようになります。

化粧品業界とは

化粧品業界とは、化粧品の製造・販売に携わる企業のことです。具体的には、「スキンケア」「メークアップ」「ヘアトニック」などがあります。トイレ用品も化粧品業界の分類です。近年、アンチエイジング(功労化医学)の効能を掲げた化粧品が増加しています。このように、化粧品業界は「健康面」においても大きな注目を集めています。

また、医薬品医療機器等法第2条第3項で化粧品は以下のように定められています。

この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために(中略)使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。

出典:医薬品医療機器等法

化粧品業界の特徴とは

基本のターゲットが女性

美容に気を遣う男性データ
出典:男性の美容意識・行動調査2017 ホットペッパービューティー調べ

化粧品業界の客層は基本的に女性です。しかし、以上のデータのように近年、美容に気を遣う男性が増加しています。女性を中心とした客層でここまで大きい化粧品業界が更に男性をも客層として取り込もうとしています。つまり、業界としての将来性が非常に高いです。

近年売上が上昇中

化粧品業界 売上
出典:日本化粧品工業連合会

以上の図は全国の百貨店化粧品売上推移です。2012年以降、売上がうなぎ昇りに上昇しています。

景気の影響を受けづらい

化粧品業界 輸出額
出典:日本化粧品工業連合会

1990年から2019年まで大きく出荷額が低下したことは一度もありません。つまり、景気変動に左右されにくいという特徴があります。需要の落ち込みが少ないため、業界規模で見ると「安定している」と言える業界です。

化粧品業界の仕組みとは

化粧品業界は大きく分けて4つのフェーズに分かれています。

① 研究・開発

ユーザーニーズを踏まえた製品の研究・開発を行います。そのため、専門知識が必須です。研究室が主な勤務地です。

② 製造

開発された製品を実際に作ります。また、対象製品の大量生産もこのフェーズで行われます。工場が勤務地となることが多いです。

③ マーケティング

製造した商品が誰に必要かを見極め、必要としているお客様に的確に情報を伝えます。マーケティングで失敗すると、「欲しい」と思っているお客様に製品が届きません。その製品がどれだけ売れるのかはその会社のマーケティング力にかかっています。最近では、VRメイクアップ体験などを展開している会社も多く、デジタルを利用したマーケティングにも力を入れています。勤務地はオフィスであることが多いです。

④ 販売

そうして出来上がった商品を直接お客様に届けます。販売と聞くと、百貨店への出張がイメージされがちですが、ITの急速な発達によるオンラインショップの開設により、会社に勤務する販売担当社員もいます。

化粧品業界の仕事内容とは

化粧品業界の仕組みで紹介した4つのフェーズのいずれかに配属されることになります。しかし、中小企業の場合は、4つのフェーズのいずれかに特化している場合もあります。その場合、その特化したフェーズでのみ働くことが可能です。その点もしっかり調査した上で選考に臨みましょう。

また、経営企画や人事、営業、管理といった業界共通の職種に配属される場合もあります。

化粧品業界に属する企業例

大企業になればなるほど、化粧品業界全体の商品を展開しています。しかし今回は、「スキンケア」「メークアップ」「ヘアケア」「トイレ用品」それぞれの分野における大企業を紹介します。

資生堂

スキンケア代表企業として資生堂を紹介します。「エリクシール」や「マキアージュ」といったすべての年代に愛されるブランドから、「マジョリカマジョルカ」や「インテグレード」などの若い層向けの可愛らしいブランドまで幅広く手掛けています。

美容に関わる全ての領域で高品質な商品を展開しているため、多くの女性に支持されています。また、竹野内豊さんのCMでおなじみの男性向けブランドのunoでは、男性向けBBクリームや洗顔料などを手掛けており、男性向けの顧客に向けた商品に力を入れていることが分かります。「世界で勝てる日本初のグローバルビューティーカンパニー」として、グローバル戦略にも力を入れています。

Estee Lauder

メークアップ代表企業としてEstee Lauderを紹介します。アメリカに本社を置くエスティローダーは、「ダナ キャラン」や「トム フォード」」「トミーヒルフィガー」といったブランドを持ちます。主にメークアップ、化粧品・香水の分野で展開しています。

日本ロレアル

メイクアップのもう一つの代表企業として日本ロレアルを紹介します。世界一の化粧品会社として名高い、フランスの外資企業のロレアルは、そのフランスの精神を受け継いでおり、ダイバーシティを尊重する会社です。そのため、画一的な「美」ではなく多様な人々の個性に合わせた「美」を、商品を通して実現することをミッションとしています。

コーセー

メイクアップの日系企業代表としてコーセーを紹介します。「ONE BY KOSÉ」や「雪肌精」などの幅広い年齢層から愛されるスキンケアブランドが有名ですが、若い女性から絶大な人気を誇る「ジルスチュアート」もコーセーのブランドです。「ジルスチュアート」では、ファッション、ヴィンテージジュエリー、ビューティーなどさまざまなクリエイティブを融合し、パッケージから店舗の世界観まで細部に至るブランド戦略を行っています。

花王株式会社

ヘアケア代表企業として花王株式会社を紹介します。「メリット」や「ビオレ」「ケープ」といったヘア&ボディケアのブランドを持ちます。「サクセス」などの男性向けのヘアケア商品も展開しています。主にヘアケア製品、ボディケア製品、洗顔製品を取り扱っています。

ライオン株式会社

トイレ用品代表企業としてライオン株式会社を紹介します。「クリニカ」や「キレイキレイ」といったブランドを持ち、石鹸や洗剤、歯ブラシなど、生活必需品を手掛けます。インフレを支える企業の1つです。

化粧品業界におけるコロナの影響と今後の動向

安定と言われた化粧品業界ですが、コロナの影響を少なからず受けると考えられます。

①デジタルシフト

一つ目が、デジタルシフトです。今までは、実際に店舗で商品を手に取って購入するという方法が主流でした。しかし、新型コロナウイルス感染予防の観点から店舗に置かれたテスターがほとんど取り除かれてしまい、以前ほど気軽さがなくなっています。そこで、スマホや店舗の機械で簡単にメイクアップを体験できるVRやEC購入の需要が増えると考えられます。

②セルフ美容へ

二つ目が、セルフ美容への美意識の価値観の変化です。テレワークが広がり、対面で人と会うことが少なくなったために、化粧頻度が減ったと言えます。そのため、人の視線を意識したメイクではなく、自分のためのケアに注力する女性が増えると予想されます。より自然志向の需要が予想されます。

まとめ

・化粧品業界のターゲットは女性が中心だが、男性にも拡大中

・化粧品業界は景気に左右されにくい業界

・化粧品業界は「研究・開発」「製造」「マーケティング」「販売」の4つのフェーズで構成されている

・化粧品業界は、コロナ禍では、「デジタルシフト」「セルフ美容」がキーワード