食品メーカーの特徴とは?職種ごとの仕事内容や業界動向について就活生向きに解説!

そもそも食品メーカーって?どんな企業があるの?

本記事では、就活生から根強い人気を誇る食品メーカーについて触れていきたいと思います。

食品メーカーの企業と聞いて、イメージしようとしても多すぎてあまりぱっとしませんよね。インスタントカレーやシチューで有名なハウス食品、牛乳やヨーグルトなどの乳製品で有名なのmeiji、調味料であればキューピーや味の素、お菓子であれば小池屋やCalbeeといった食品メーカーを挙げる方が多いと思います。

このように種類が分かれていないと「そもそも自分がどのような商品を作る業界に行きたいのか」「どの会社に行きたいのか」の判断がつかないことがあると思います。
そのため、この記事では食品メーカーを製品の種類に基づき分類して解説します。その上で、食品メーカーの仕事内容について職種毎に分けて解説します。

食品メーカーの分類

一口に食品メーカーと言っても、その製品分野は多岐にわたります。ここでは代表的な製品を7つのジャンルにわけて取り上げたいと思います。

①調味料

料理の味付けに使う材料全般を指します。
製品例:砂糖、塩、しょうゆ、味噌、ケチャップ、マヨネーズ、香辛料
<代表的な企業>

・味の素
・キユーピー
・カゴメ
・日本食研
・ハウス食品グループ
・理研ビタミン

②乳製品

動物の乳、特に牛乳を加工して作られる製品全般を指します。
製品例:生乳、ヨーグルト、チーズ、バター
<代表的な企業>

・明治
・森永乳業
・ヤクルト
・雪印メグミルク

③酒類・飲料

アルコールを含む飲料や、清涼飲料水と評される商品全般を指します。
製品例:ビール、ワイン、ウイスキー、清涼飲料水、野菜ジュース

<代表的な企業>

・サントリーホールディングス
・キリンホールディングス
・アサヒグループホールディングス
・三ツ矢サイダー
・伊藤園

④菓子

甘味料や香辛料などを用いて、嗜好品として製造された製品全般を指します。
製品例:ポテチ、チョコレート、ガム、和菓子
<代表的な企業>

・明治
・江崎グリコ
・ロッテ
・Calbee
・森永製菓
・湖池屋

⑤即席麺

事前に麺が乾燥させられており、短時間かつ、簡単な調理で済む加工された麺類全般を指します。
製品例:カップラーメン、カップ焼きそば、カップうどん
<代表的な企業>

・日清食品
・エースコック
・東洋水産
・ハウス食品
・サンヨー水産

⑥冷凍食品

調理済みの食品を冷凍させて、解凍するだけで食べれる長期間保存できる加工食品全般を指します。
製品例:冷凍食費全般(会社が普段作ってる食品と類似するものが多い)
<代表的な企業>

・ニチレイ
・味の素冷凍食品
・日本水産
・マルハニチロ
・極洋
・キューピー

⑦食肉・水産加工食品

肉や魚介類を原料として加工した食品全般を指します。
製品例:ハム、魚肉ソーセージ、ハンバーグ、魚肉缶など
<代表的な企業>

・日本ハム
・伊藤ハム
・マルハニチロ
・日本水産
・かねふく

 

以上、主に7つに対分される食品メーカーと、それぞれの業界に属する企業について紹介してきました。ここからは、そんな食品業界がどのような形式で商品を世に送り届けているかについて解説していきます。

食品メーカーはToC?ビジネスモデルについて解説

食品メーカーのステイクホルダー(利害関係者、つまり売上に関わる人ということ)は、ここまで述べた食品メーカーの企業だけではなく、原料の生産から調達を担う「第一次産業」「商社の食料調達・搬送部門」「食品原料加工メーカー」、加工のための「機械メーカー」「部品メーカー」、最終的に消費者に食料品を販売する「外食産業」「食品小売業界」「搬送業」が挙げられます。

日本の食品メーカーの多くは原料を他社から調達し、加工して販売するという形をとっています。そのため、食品原料メーカーは消費者に小売を通じて販売するまでに、食品メーカーなどに直接原料を販売するため、法人が主な取引相手となります。また、原料調達として仲介してくれる商社等の中間業者の存在は、これらの企業のため、消費者のためにも欠かせない存在です。

このように、私たち消費者から知名度が高い故か一般的に「消費者に対する仕事」つまりBtoCの業界と思われている食品業界ですが、実際の働き方では「企業間の仕事」であるBtoBのケースが多いことは理解しておくと、イメージと現実のぶれなく選考や企業選びを進められるでしょう。

食品メーカーの職種

さて、ここまでは食品メーカーの事業の概要について解説してきましたが、「結局のところどうやって働くんだろう?」と感じる方が多いと思います。ここではビジネスモデルを踏まえ、業界特有の職種や、その働き方について紹介していきます。

食品メーカー特有の職種は以下になります。

研究開発・生産技術・食品分析・安全性試験
商品生産・品質管理
商品開発(マーケティング)
営業・販売促進(広告)

① 研究開発・生産技術・食品分析・安全性試験

開発では、クライアントの要望や消費者の動向を分析し、食料品の原材料や添加物、新商品の開発あるいは既存商品の品質改良を行います。また、研究開発では、新技術の発明を目的とした基礎研究から、各種材料の使用用途、代替素材の選定までを行うと言われています。

研究開発とは消費者の求めているものを実現させ、生産技術とは、商品化研究の成果を活かしつつ、高品質で安全な食品をローコストで製造するための技術のことを言います。

② 商品生産・品質管理

品質保証では細菌検査業務、各種工程の検査や機器の検査、従業員や工場全体の衛生管理などを行っていることからわかるように、商品生産・品質管理は顧客に対して安全な食料品を届けるための最後の砦としての役割を果たします。

③ 商品開発(マーケティング)

マーケティングは市場の開拓に関わり、顧客に対して「刺さる」訴求をすることで、自社の商品の販促や、会社自体のブランド力向上をミッションとします。いわゆる「花形」とも言われる業務ですが、その分倍率も難易度も高い仕事だと言われています。

④ 営業・販売促進(広告)

食品業界の営業は食品卸会社・スーパー・小売店・外食産業など、消費者に対して直接的に商品を売れる店舗に対して営業や提案を行います。時には、クライアント側の要望に応えて商品や開発素材の提供、企画立案を手伝うこともあるそうです。

食品メーカーの動向について

本記事では、農林水産省の「食品産業動態調査」に基づいて食品業界の動向について解説していきます。国全体のマクロなトレンドを把握するため、食料メーカー全体の市場規模に着目して話を進めていきます。

市場規模が拡大している食品項目

上記レポートによると、追い風に乗っている食品項目は『魚介缶詰、米菓、即席めん、納豆、アイスクリーム、処理牛乳、冷凍調理食品、小麦粉、ぶどう糖・水あめ』です。特に、最も市場規模の伸び率が高い魚介缶詰を扱っている極洋などの上記で紹介した企業に関しては、業績も好調です。これらのように、食品ごとに好調か不調かを判断し、その理由を社員に質問してみて企業選択に活かしてみるのも1つの有効な手段です。

販売経路の変化

同上のレポートによると、食料品の販売経路としてはECの伸びが大きく、平成29年から平成30年度の1年間で約10%増加しています。
逆に言うと、スーパーや百貨店、コンビニなどでの取扱額は減少傾向にあります。このことから、各社これまでのスーパーや小売へ営業する人材を企画やマーケティングに当てていくとも予想できます。

人口減少と世帯の減少について

日本の人口と世帯数のトレンドとして、人口は毎年減り続ける一方で高齢層、中年層の単身世代は増加傾向にあることから、総菜市場の市場規模が伸びるのではないか。と予想されています。

全体の売り上げ傾向

食糧費企業の全体としての売上は、45 兆 8 千億円で対前年度比 2.1 %とわずかな増加となっています。一方で、日本企業の海外法人の売上は合計売上高は 5兆 8 千億円で対前年度比 7.6 %とかなりの程度増加していることから、各種メーカーの海外展開が、全体としては成功していることがわかります。今後、食品メーカーを志望する学生には、海外で活躍するための英語力や経験がより強く求められるようになるでしょう。

食品業界の動向まとめ

  • 一部の加工食品の市場規模が拡大。取り扱っている会社は好調である可能性が高い。
  • 販売経路が小売店舗や百貨店からECへ。営業職の業務内容の転換が求められるか。
  • 人口減少の影響は避けられないが、単身世帯の増加により総菜市場は伸長
  • 海外法人の売上が増加。メーカー各社の海外展開に備え、就活生は英語などの海外へ目を向ける必要があるか。

 

まとめ

いかがでしたか?本記事では、食品メーカーの概要がわかるように、食品メーカーのカテゴリーから産業の仕組み、職種、トレンドについて解説してきました。これらの情報を参考にして、企業ごとへの理解を深めていってください。